• X
  • facebook
  • line

「豊臣期大坂図屏風」巡り交流会 日本とオーストリアの研究者ら

2025/10/03 07:33

 交流会に出席した(右から)宝厳寺の峰覚雄住職、関西大の長谷洋一教授、エッゲンベルク城博物館のバーバラ・カイザー博士=2日、オーストリア南部グラーツ(共同)

 【グラーツ共同】オーストリア南部にある古城で2日、収蔵されている豊臣秀吉の時代の大坂城を描いた「豊臣期大坂図屏風」を巡り日本とオーストリアの研究者らが交流会を開いた。オーストリア側の案内で城内を見学し、びょうぶとも対面。その後の意見交換で「びょうぶを未来に残していくことが重要な役割だ」などの声が上がった。

 びょうぶは8枚のパネルに分解され、南部グラーツ郊外の世界遺産エッゲンベルク城の「日本の間」の壁に埋め込まれている。2000年ごろからの修復と調査を機に、06年に関西大なにわ・大阪文化遺産学研究センター(当時)が豊臣時代を描いたびょうぶだと確認。当時を知る貴重な史料として注目されている。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line