2011年に大津市立中2年の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺してから11日で14年。13年9月のいじめ防止対策推進法施行に尽力した馳浩石川県知事がインタビューに応じ「見て見ぬふりをやめ、困っている生徒の負担を軽減するような社会にしていくことが必要だ」と訴えた。
同法はいじめを「一定の人間関係がある児童生徒の行為で、対象者が心身の苦痛を感じたもの」と定義。成立時、生徒の遺族も「息子が命がけで作った法律だ」と期待を寄せた。衆院議員として法案を検討する与野党協議の座長を務めた馳氏は、定義するために教育現場で働く人の意見を丁寧に聞いたと振り返る。