10日午前11時55分ごろ、名古屋市中区の名古屋城敷地内で「土手の樹木から煙が出ている」と通行人から城内スタッフに連絡があった。立ち入り禁止エリアにある枯れた桜の木1本(高さ約2メートル)が燃えたが、警備員らによって火はすぐに消され、けが人はいなかった。周囲に火の気はなく、消防や愛知県警などが出火原因を調べている。
市によると、10日は開園日だった。名古屋城は国の特別史跡に指定されており、市は文化庁に毀損届を提出する予定。市は今後、立ち入り禁止エリアなど目が届きにくい場所への警備員の巡回を増やす対策を取る。