高市早苗首相が重点を置いて訴えたことは―。24日の所信表明演説を人工知能(AI)を用いたシステムで分析すると、「安全保障」や「経済」のほか「支援」といったキーワードが浮かび上がった。
データ分析を手がけるユーザーローカル(東京)の「AIテキストマイニング」を使用した。演説を解析し、特徴的な言葉を抽出。可視化して分かりやすく伝える「ワードクラウド」の手法を用いた。
「安全保障」は、関連する経済や食料、エネルギーなど各分野の政策が盛り込まれており、象徴的と判断された。米国、韓国、フィリピンなどとの安全保障協議の深化も訴えていた。
「経済」は、「責任ある積極財政」の考え方から戦略的に財政出動を行うなどと主張したことから浮かび上がった。「強い経済」の実現も繰り返し主張していた。
また、物価高の影響を受ける生活者などへの「支援」や、東日本大震災や能登半島地震からの「復興」といったキーワードが注目された。少数与党の現状を踏まえ、政策で各党派との協議を進める姿勢を打ち出したことから「議論」にも焦点が当たった。
