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米軍、那覇で初の単独巡回 性暴力事件続発、繁華街で

2025/11/01 09:35

 在沖縄米軍の憲兵隊が那覇市の繁華街で実施した、沖縄県警との合同ではない単独のパトロール=1日未明

 在沖縄米軍の憲兵隊は1日未明、那覇市の繁華街で沖縄県警との合同ではない単独のパトロールを実施した。相次いだ米兵による性暴力事件の再発防止策の一環で、那覇市での巡回は初めて。基地外での行動を規制する米軍の「リバティー制度」に基づき、米兵らに帰宅を促す狙いで、飲食店が多く立ち並ぶ国際通りや那覇市松山の繁華街などを見回った。

 日米地位協定上、米軍単独の巡回は問題ないとされる一方、那覇市の繁華街は米軍施設から距離があり、なし崩し的な範囲拡大だとして議論を呼ぶ可能性もある。

 パトロールは午前1時ごろから開始。憲兵など米軍関係者50人ほどが3グループに分かれて巡回した。米海兵隊太平洋基地司令官のブライアン・ウォルフォード少将も参加した。憲兵らが男性にIDの提示を求め、帰宅を促すシーンもあったが、繁華街に米兵の姿は少なかった。

 米軍は4月以降、嘉手納基地近くの沖縄市の繁華街で県警との合同パトロールや単独巡回を定期的に実施しており、IDの提示を拒否するなどした米兵の拘束が相次いでいる。

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