自民党の「大学病院を支援する議員連盟」(会長・松野博一元官房長官)は11日、大学病院の経営支援と機能強化に向けた緊急決議を、松本洋平文部科学相に提出した。光熱水費の高騰や人件費上昇の影響で、大学病院は昨年度、計508億円の赤字だったとして、診療報酬の抜本的見直しや補正予算による緊急支援などを求めた。
決議では、大学病院は教育や研究、高度医療の提供などの機能があり、医療水準の維持に関わる危機的な状況だと指摘。医師派遣の機能もあるとして、都道府県との連携を強化し地域医療に積極的に貢献するよう、国が推進することも求めた。
事務局長の今枝宗一郎衆院議員は「大学病院は地域医療の最後のとりで」と訴えた。
