週明け17日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(380回債、表面利率1・7%)の利回りが一時1・730%に上昇した。日本相互証券によると、2008年6月以来、約17年半ぶりの高水準。高市早苗政権の財政拡張路線への懸念が広がったことで、国債が売られ利回りが上がった。
政府が近く策定する経済対策について、17兆円を大きく上回る規模で調整していることが判明した。財源を確保するため、国債を増発するとの見方が市場で強まった。
ある市場関係者は「政府の会議体の新たなメンバーに積極財政派が複数選ばれたことも、財政が一段と悪化するとの見方が強まる要因となっている」と指摘した。
