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COP30、合意へ調整続く 途上国支援加速へ、会期延長濃厚

2025/11/22 08:44

 COP30の会合前に打ち合わせをするコレアドラゴ議長(右から2人目)=21日、ブラジル・ベレン(共同)

 【ベレン共同】ブラジルで開催中の国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)は閉幕予定日の21日夜も、成果文書案を巡り議長国と各国代表が調整を続けた。温室効果ガス排出の大幅削減や、先進国から途上国への資金支援の加速が焦点となっているが、締約国間の意見の違いは依然残り、会期は延長される可能性が高い。

 コレアドラゴ議長は21日午前に開いた会合で、米国による地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱表明や、各地で頻発する気象災害に言及し「私たちの仕事は一刻を争う。協力の精神で合意を達成しよう」と妥協を促した。

 その後は閣僚らによる非公開協議で4時間以上にわたり着地点を探ったが、妥協は成立しなかったもようだ。議場から出てきたパナマ代表は「言い合いで終わった」と疲れた表情を見せた。

 未明に公表された成果文書案では、80カ国以上が賛同する「化石燃料からの脱却」を目指すロードマップ(工程表)の策定は明記されなかった。産油国などからの反発に配慮したとみられる。

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