2025年度の国の税収が約80兆7千億円となることが26日分かった。賃上げや好調な企業収益を背景に税収が増え、当初見込みよりも約2兆9千億円上振れて、初めて80兆円を超える。過去最高の更新は6年連続。経済対策を裏付ける25年度補正予算案では国債の追加発行でも費用を賄う見通しで、厳しい財政運営は変わらなそうだ。
政府は25年度当初予算の税収を77兆8190億円と想定していた。近く決定する補正予算案の編成に伴う見直しで、所得税を中心に税収が増える見込みだ。
物価高を背景に消費税収も増える。ガソリン税の暫定税率廃止による税収減も踏まえた。
