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7~9月期、全産業19%増益 4期連続上昇、AI好調

2025/12/01 11:10

 東京駅周辺のビル群

 財務省が1日発表した7~9月期の法人企業統計は、金融・保険業を除く全産業の経常利益が前年同期比19・7%増の27兆5385億円となった。プラスは4四半期連続。AIやデータセンター向けで需要が伸びた電気機械が好調だった。一方、トランプ米政権の高関税政策の打撃を受け、自動車などの輸送用機械は落ち込んだ。経常利益は7~9月期として過去最高を更新した。

 経常利益の内訳は製造業が23・4%増で、3四半期ぶりのプラスとなった。輸送機械は14・0%減となったものの、4~6月期よりも落ち込み幅は減少した。生産用機械は半導体製造装置が好調だった。非製造業は、サービス業で飲食サービスや宿泊業の客数増加や客単価の上昇があり、17・6%増だった。

 米国が日本からの輸入車にかける関税は9月に27・5%から15%に引き下げられた。財務省の担当者は、物価上昇や米国の通商政策などの影響を含めて注視する姿勢を示した。

 全産業の売上高は0・5%増の379兆431億円となり、7~9月期で過去最高を更新した。

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