【パリ共同】世界的に有名な欧州最大規模の漫画の祭典、アングレーム国際漫画祭の運営会社は1日、2026年1~2月にフランス南西部アングレームで開催予定だった同漫画祭を中止すると発表した。運営会社に漫画家や出版社から批判が噴出し、ボイコット表明が相次いでいた。フランスメディアが伝えた。
性的暴行被害を告訴した社員が解雇されたことなどが報じられ、批判が高まった。運営会社の代理人は「適切な条件での開催は物理的に不可能だ」と認めた。漫画祭は26年1月29日から2月1日の日程で開かれる予定だった。
アングレーム国際漫画祭は、漫画の発展に大きく貢献した作家に授与する功労賞(グランプリ)を大友克洋さん(15年)や高橋留美子さん(19年)が受賞するなど日本人にもなじみが深い。
