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中国は有人月面着陸の「強敵」 NASA長官候補、上院公聴会で

2025/12/04 08:55

 アルテミス計画で使われる宇宙船オリオン。2022年の無人飛行試験では月に接近した(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領が航空宇宙局(NASA)長官に指名した実業家ジャレド・アイザックマン氏は3日、2030年までに宇宙飛行士の月面着陸を目指す中国は「強敵」で、競争に勝つため「ミッションに全力で取り組む」と強調。人事承認に向けた上院商業科学運輸委員会の公聴会で述べた。

 米国は1969年にアポロ計画で人類史上初の有人月面着陸に成功。国際月探査「アルテミス」計画で来年2月にも有人の月周回飛行を計画。27年半ばに約半世紀ぶりの有人月面着陸を目指している。

 月面着陸に使用する予定の実業家イーロン・マスク氏率いるスペースXの大型宇宙船「スターシップ」は開発が遅れ、NASAは他の企業の宇宙船も視野に入れている。公聴会でアイザックマン氏は、アマゾン・コム創業者ジェフ・ベゾス氏の宇宙企業を候補に挙げ、スペースXと競争することが重要だと指摘した。

 トランプ氏は2期目就任前の昨年12月、マスク氏と関係が近いアイザックマン氏をNASA長官に指名。5月、マスク氏の政権離脱直後に指名を取り下げ、11月に再指名した。

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