【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は3日、火星で雷のような放電現象を観測したと発表した。火星探査車パーシビアランスのデータを分析した。観測機器や、将来の宇宙飛行士の活動に影響する可能性もあり、詳細に調べる必要があるとしている。
2021年以降に探査車に搭載されたマイクで収集した28時間分の音声データや、電磁波の記録を分析。55回の放電現象を捉えた。つむじ風が通過している時に観測されたものも多かった。
地面で熱せられた空気が上昇して冷たい空気の中を通過する際に、つむじ風のような現象が生じ、砂などの微粒子がぶつかり合って帯電し、放電すると考えられる。
