ひと際目を引くステンレスキッチンで、ストウブ鍋を使って料理する様子を投稿しているたかごはん(@takagohan)さん。両膝の半月板を手術したことが関係し、45歳の時に歩けなくなってしまった経験があります。病院を何件回っても「治らない」と言われ、家事のすべてを諦めていた時期がありました。再び料理に向き合えるようになったのは、どのようなきっかけがあったのか話を聞きました。
【動画】半月板損傷で歩けない…「冷蔵庫の前でいつも泣いていた」たかごはんさんが料理に向き合えるまで
■病院を7件変えても”歩ける保証はない”「料理が作れずに冷蔵庫の前でいつも泣いていた」
ーー当時は何件病院をまわっても「治らない」と言われ、すべての家事を諦めていた時期があると明かされていました。
「病院は7件変えましたがどこも同じ治療法(膝の水を抜き、ヒアルロン酸やステロイドの注射)で、手術しても歩ける保証はないとの説明になんども心を折られました。やっとの思いで最新治療をしているA病院を見つけて電話をしましたが、テレビで特集が組まれたことで予約が殺到したようで、先2年は予約受付すらストップしているとの回答で絶望的でした」
ーー当時はどのようなご心境だったのか、あらためてお聞かせいただけますでしょうか。
「膝の悪化に伴い15年勤めた歯科医院(私は歯科衛生士でした)を休職しました。足の痛みと居場所を失う恐怖、これからの生活の不安が一気に押し寄せて激しい頭痛にも悩まされました」
ーーご主人は当時のたかごはんさんの様子を見て、どんな行動をされたのでしょうか。
「アレが出来ない」「コレが出来ない」と伝えると、建設業の主人は昼休み等を利用して不満を解消してくれるグッズをすぐに作ってくれました。収入が減ったことと医療費の心配をしていた私のために友人から材料を貰ったり道具を借りたりしてお金をかけずにしてくれていました」
ーー声掛けされた印象的だった言葉などは?
「料理が作れずに冷蔵庫の前でいつも泣いていた私でしたが、冷凍食品を美味しいとモリモリ食べてくれていました。それまではあまり食卓に出していなかったのでこういうのも好きなのかな〜位に思って少し気持ちが楽になっていましたが、今は冷凍食品は一切食べないので、あの時は無理してたんだなと思います。そんな地味な優しさがチラホラで、特別気の利いた言葉はもらっておりません(笑)」
■「毎日同じ事が出来る幸せ」を感じながら料理をしています」
ーー状況を変える転機となったのは、どのような人のどんな言葉だったのでしょうか?
「私の足は日に日に痛みが増して、とうとう車椅子を使うようになってしまい7件目の病院で入院と手術の予約をしました。その日の夜、インスタでつながっている、ある医師の方に勇気を出してDMをしてみたんです。すると、最新治療を実施しているA病院に同期がいるとのことで紹介してくれるというのです。
もうーーー!!夫婦で泣きました!そして本当に数日後には診てもらえました」
ーー現在、膝の状態はどうなっていますか?
「先生は私の足を診て手術はいらないと言ってくれました。そしてPRPという再生医療をしてもらいました。自費で一回6万円でした。それを3回繰り返して膝に水はたまらなくなりました。その後は膝の上の筋肉を鍛える体操と体幹を鍛える体操を教えて貰ったので毎日2時間前後やってキープしています。
痛み止めや注射には頼らず、痛いところの周りを鍛えて負担を抑えるというのがA病院の考えでした。今はしゃがむことや走ること、ジャンプはやめていますが、その他の事は大体できます。年に一回検診に通っています」
ーーキッチンのリフォームは、いつのタイミングでどのように進められたのでしょうか?
「長時間立っての台所作業が辛くなっていたので、座って料理できるキッチンにリフォームしたかったのですが、予算が厳しくて諦めていました。そんなある日、20年ぶりに会った後輩が転職してリフォーム屋さんになっていてリフォームしてくれるという話になりました。しかも友達価格で。急ピッチで計画は進みました。そして後輩と主人が仕事を10日間休んで2人でリフォームしてくれました。
(ストウブの鍋は)分厚いのでじんわり火が通り、火を止めても余熱調理してくれるのが美味しくできるポイントだと思います。そうこうしているうちに他の鍋は使わなくなったのですべて処分する流れになりました」
ーーたかごはんさんにとって、料理をしている時間はどんなひとときとなっていますか?
「この膝の経験をする前は「毎日同じことの繰り返し」に不満に思うこともありましたが、今は「毎日同じことができる幸せ」を感じながら料理をしています。
家族(主人や息子夫婦)が美味しいと言ってくれるのがめちゃくちゃ嬉しいので常にこうやったらもっと美味しいかも?を追求しているため失敗も多いです」
ーー今後どのような発信をしていきたいですか?
「観てくださる方の参考になるような動画を配信したい…なんてカッコいい事を言いたいのですが、「ずっと構って貰いたい!」というのが1番の本音です。成功した物も見て貰いたいですが、失敗やちょっと恥ずかしい私の節約術なんかも盛り込んでリアルにこだわって発信したいです」
半月板を損傷で歩けず、すべての家事を諦めた女性…再び料理を作れる日々に「毎日同じことができる幸せを感じる」
2025/08/04 07:20
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