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映画『トワイライト・ウォリアーズ』主演レイモンド・ラム、日本初公演へ

2025/10/11 06:00

  • エンタメ総合
香港のトップスター、レイモンド・ラム(林峯)初の単独日本公演決定

 今年1月に日本公開され、想像を超える大ヒットとして現在もロングラン上映中(10月8日現在)の映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』。その主演を務め、熱い信念と優しさを併せ持つ陳洛軍(チャン・ロッグワン)を演じた香港のトップスター、レイモンド・ラム(林峯)が、日本で初の単独公演を開催することが決定した。

【ライブ写真】「GO WITH THE FLOW」香港公演より

 同映画のヒットを契機に、香港カルチャーがかつてない盛り上がりを見せている。SNSでは同映画を略して“トワウォ”、香港を“聖地”と呼ぶファンも増え、登場人物にちなみ自らを“寨民(城砦に住む人)”と名乗るなど、新たなムーブメントが誕生。NHKをはじめ、テレビや新聞各紙でも“新・香港ブーム”として取り上げられている。

 中でも注目を集めているのが、主演のレイモンド・ラムだ。ファンの間では“レイラムさん”の愛称で親しまれ、SNS上では情報交換が活発化。「声出し応援上映」では、劇中に登場するメガネ型チョコをお面にしたり、作中のせりふ「祝君早安(おはよう)」の文字入りタオルを巻いたファンも現れ、熱気は増す一方だ。さらに、レイモンドが広告キャラクターを務めた香港製月餅が日本でも話題になるなど、人気の波は広がり続けている。

 デビューから25年以上のキャリアを誇るレイモンドは、今回の映画をきっかけに香港でも再評価が加速。2025年5月には、香港コロシアムで9年ぶりにステージ復活を果たし、7日間・計8万5000席のチケットが即完売するなど、香港芸能界のビッグニュースとなった。

 その勢いのままに、レイモンドは待望のワールドツアーをスタート。中国・広州を皮切りに、アメリカ、カナダ、マレーシアなどを巡り、ついに日本・東京での公演が実現する。テーマは「GO WITH THE FLOW」。デビュー以来、レイモンドが大切にしてきた“どんな困難にも前向きに進む”という人生哲学を体現するステージとなるはずだ。

 レイモンドは自身の音楽活動の集大成として、過去のヒット曲から最新アルバム収録曲までを網羅したベスト・オブ・ベストの構成で臨む。本人は「デビュー25年を超え、6度目のライブ。初の日本ライブにわくわくしています。早く日本のファンに会いたい」と意気込みを語っている。

 10月13日午後11時59分まで、公演チケットの先行受付中(抽選)。“これが最旬の香港体験”と題された今回のライブでは、安定した歌唱力とキレのあるダンスパフォーマンスで、香港エンターテインメントの真髄を体感できるはずだ。

■公演概要
レイモンド・ラム(林峯)「Go With The Flow in Japan」

会場:東京ガーデンシアター(有明)
日時:2026年1月31日 午後6時開場/午後7時開演
   2026年2月1日 午後2時開場/午後3時開演
料金:SS席=3万円、S席=2万5000円、A席=1万8000円(※全て税込、全席指定席、枚数制限6枚、3歳以上チケット必要)
ローチケでオフィシャル先行受付(抽選):10月8日午後5時〜10月13日午後11時59分

■レイモンド・ラム プロフィール

◆テレビスターとしてスタート
 1999年に香港TVB(メジャーテレビ局)にてテレビドラマデビュー。数多くのドラマに出演し、テレビ俳優としての圧倒的な実力と存在感を高める。TVB主催のアワードで「我最喜愛電視男演員金奨(最も愛される男性俳優賞)」に複数回選ばれ、演技者としてのキャリアを積み上げてきた。

◆映画スターとして世界へ
 映画界でも数多くの作品に出演、アジアマーケットを中心に知名度を高める。日本では『白蛇伝説〜ホワイトスネーク』(2012年/チン・シウトン監督)や、「第35回東京国際映画祭」上映後を経て一般公開された『神探大戦』(2022年)で注目を集め、中国本土でも7億元を超える記録的ヒットに。

 そして『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(2024年)が興行収入1億香港ドル超えを達成(2025年9月現在香港史上第2位の興行収入)。香港アカデミー賞(第43回香港電影金像奨)最多9部門獲得。2024年カンヌ国際映画祭にてワールドプレミア上映。2026年には春節映画として、かつて大ヒットを記録した歴史SFテレビドラマを映画化した『尋秦記』(主演)の公開が予定されている。

◆歌手としての活動
 歌の上手さに定評のあるレイモンド・ラム。元々、テレビドラマの主題歌や公式スポーツ大会の応援ソングなどを数多く歌ってきたこともあり、香港では老若男女問わず幅広い知名度を誇る。テレビドラマならレイモンドは欠かせないと言われるほどの実力派。

 2007年デビューアルバム発表。ドラマ『歳月風雲』の挿入曲が含まれ、今なお代表曲として人気。その年の音楽賞で男性部門新人賞受賞。2009年には2年目にして初のソロコンサートを、キャパ1万2000席規模の香港コロシアムで2日間開催、ソールドアウト。卓越した歌唱力で大きな脚光を浴び、新世代の音楽シーンをけん引する存在として人気・実力ともにアーティストとしての存在感を高めてゆく。2011年には広東語だけでなく国語(北京語)版アルバムもリリース、これをきっかけに中国本土でも注目される。

 10枚目となる最新アルバムは2025年5月発売の『GO WITH THE FLOW』。得意のダンサブルなナンバーからバラードまで全9曲。3曲目の「我又戀愛了」は、映画『トワイライト・ウォリアーズ 九龍城砦』の洛軍が「恋愛したらどうなるだろう」をイメージした歌詞で話題のバラード。

 同名タイトルのコンサートは2025年5月に香港で開催、香港スタジアム連続7公演、約7万人のチケットは満員御礼ソールドアウト。さらにワールドツアーも同年9月よりスタート。中国本土から東南アジア、北米(アメリカ、カナダ)、そして日本へ巡回する。

◆実はおしゃれなファッションアイコン
 映画での役作りがあまりに見事なため、浅黒いワイルドな風貌かと思いきや、実際の本人はさわやかな正統派ハンサムガイ。そのスタイリッシュな紳士的イメージは世界的にも評価され、ファッションセレブとして活躍。2026年春夏ミラノコレクションではジョルジョ・アルマーニのアンバサダーとして招待されたほか、ドイツの高級スーツケースブランドRIMOWAの広告にも登用。「GQ」「Esquire」「MR」「L’OFFICIEL」など高級ファッション誌のページを飾り、ラルフ・ローレンやロロ・ピアーナ、イッセイ・ミヤケなどを見事に着こなしている。

◆香港の街中にレイモンド!
 ファッションに限らずさまざまな香港の広告塔としても活躍するCM王でもある。有名ブランド「美心(Maxim)」の月餅の広告は、まるで香港のあらゆる交通広告から巨大ビルボードまでをシティジャックするかのような露出が中秋節シーズンの風物詩だが、2025年度はレイモンドが選ばれた(前年は、アーロン・クォック)。ほかにもブランデー、大手銀行、保険会社、ペットボトルドリンクなど幅広く、香港でレイモンドの顔を目にしない日はないほどの人気ぶりだ。

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