• X
  • facebook
  • line

DISH//主催ライブ『皿祭 -sarafes-』を開催 ハプニングも味方につけたステージに熱狂 ラストは“皿投げ”で大団円

2025/11/10 11:30

  • 音楽
DISH//主催ライブ『皿祭 -sarafes-』を開催 ハプニングも味方につけたステージに熱狂 写真:Ray Otabe

 ロックバンド・DISH//が、ウルフルズ、Conton Candy(オープニングアクト)を迎えた主催ライブ『皿祭 -sarafes-』を9日に東京ガーデンシアターで開催した。第1回は2023年に複数組を招いたフェス形式で行われ、今回は2年ぶり2度目。形式を対バンスタイルに変えての開催となる。

【ライブ写真】熱い演奏で盛り上げたDISH//メンバーのソロカット

 オープニングアクトに抜擢されたConton Candyは、音楽フェスで共演した際にDISH//メンバーがライブを観て惚れ込み、今回の出演オファーにつながったという。ヒット曲「ファジーネーブル」を含む全3曲を披露し、同会場でDISH//のライブを観たことがあるというボーカル&ギターの紬衣は、「あの頃の自分見てるか!」と叫びながらギターをかき鳴らし、フロアを盛り上げた。ベース&コーラスの楓華、ドラム&コーラスの彩楓の双子リズム隊が織りなすグルーヴに紬衣の熱量が加わり、約15分のステージで会場全体のボルテージを一気に引き上げた。

 続いて、今回の“対バン”相手となるウルフルズ。ステージでは、「バンザイ〜好きでよかった〜」「ええねん」「ガッツだぜ!」を含む全8曲を披露。途中、会場の停電による機材トラブルでライブが一時中断される場面もあったが、その間すら笑顔と歓声が絶えないのは、ウルフルズならではの光景だった。再開後は、最新曲「おっさんのダンスが変だっていいじゃないか!」の歌詞をもじり、“会場の電源が落ちたって いいじゃないか”と観客を沸かせる一幕も。圧倒的なエンターテインメント力と抜群のグルーヴで、ウルフルズは会場に集ったすべての人々を愛と笑顔で包み込んだ。

 そして満を持して、主催のDISH//が登場。客席の明かりが消えないトラブルが続いたままに始まった「No.1」。ボーカル&ギターの北村匠海が「みんなの力を貸してくれ!」と叫び、客席がそれに応えるように声を上げる。ハプニングさえも味方につけて自らのステージへと昇華するDISH//の姿に、フロアの熱気は一気に高まった。

 そこから「万々歳」「This Wonderful World」と畳みかけるように披露し、「KICK-START」「躍りゃんせ」ではダンスロックバンドとしての真骨頂を見せつける。「猫」では一転、会場を優しく包み込むような温かな空気に包まれた。続くMCでは、北村がウルフルズ、そしてオープニングアクトのConton Candyへの感謝と敬意を語った。

 10月に配信された新曲「ごはん」を届け、「HAPPY」では大きなシンガロングが響きわたる。「東京VIBRATION」では“まわせ!”の一声でタオルが一斉に宙を舞い、会場の一体感はさらに加速。続く「勝手にMY SOUL」「プランA」と、アニメタイアップ曲を連投し、熱狂の渦を生み出した。

 最後に出演者と会場に集まったファンへ改めて感謝の言葉を伝え、「沈丁花」で全12曲の本編を締めくくった。

 会場の“おかわりコール”に応えて、DISH//、そしてウルフルズが再登場。トータス松本が「音楽番組でこの曲を歌ってくれてうれしかった」と当時のエピソードを語り、披露されたのは「笑えれば」。DISH//念願のコラボレーションがここに実現した。力強くも温かな歌声が会場を包み込み、最後のリフレインでは、フロア全体がひとつの大きな歌声で満たされた。

 最後に3組が揃ってのオールラインナップでは、それぞれが「楽しかった」と思いを口にしながら、北村は「皿祭、またやります!また会いましょう!」と高らかに宣言した。
そして、DISH//のライブで恒例となっている、会場にオリジナル紙皿を投げる“皿投げ”へ。全出演者によって一斉に紙皿が放たれ、熱狂の一夜は大団円で幕を閉じた。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line