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バイオマス由来を判別できる新技術を開発

2025/02/26 14:00

  • 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
  • 新技術・研究開発・特許
開発した試料前処理装置
バイオマス由来と石油資源由来の炭素から合成したカルバミン酸誘導体の放射能測定の結果
参照物質から作成した検量線と、 バイオマスペレットから合成した カルバミン酸誘導体の放射能測定値
開発した試料前処理装置
バイオマス由来と石油資源由来の炭素から合成したカルバミン酸誘導体の放射能測定の結果
参照物質から作成した検量線と、 バイオマスペレットから合成した カルバミン酸誘導体の放射能測定値
開発した試料前処理装置
バイオマス由来と石油資源由来の炭素から合成したカルバミン酸誘導体の放射能測定の結果
参照物質から作成した検量線と、 バイオマスペレットから合成した カルバミン酸誘導体の放射能測定値
開発した試料前処理装置
開発した試料前処理装置
~低コスト・簡便なバイオベース炭素含有率測定法~

2025年2月26日
東京都立産業技術研究センター

世界的にバイオマス製品の使用が推進され、容器・衣料品・液体燃料など様々な分野で導入が進められています。これに伴い、バイオマス由来を判別するバイオベース炭素含有率*測定技術が注目されています。従来は加速器質量分析を用いて測定されていましたが、装置が希少で測定コストが高いという課題がありました。

地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)は、従来よりも低コストで実験操作も簡便なバイオベース炭素含有率測定法の開発に成功しました。

今回開発した測定法は、一般試薬を使用した簡便な前処理と、取扱が容易で広く普及している液体シンチレーションカウンターで測定します。安価で簡便であることから、多くの試料を測定するスクリーニングとしての活用が期待できます。

*バイオベース炭素含有率:プラスチック等に含まれているバイオマス由来成分の炭素重量の割合

 

 

開発のポイント

・従来法と比較して、低コスト・簡便な測定法にも関わらず実用的な精度。

・試料燃焼と有機塩基を用いたCO2捕集を前処理に応用することで、あらゆる有機物試料を測定可能。

・一般的な試薬を用いた簡単な前処理と、取扱いが容易で広く普及している分析装置を用いて、新たなバイオベース炭素含有率測定を実現。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502254677-O1-YeQOkXEr

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M104804/202502254677/_prw_PT1fl_58OUw594.png

都産技研では本技術の製品化を目指し、共同研究・開発を行っていただける企業を募集しています。興味のある方は下記までお問い合わせください。

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