朝ドラ「エール」福島県経済効果48億円 日銀福島支店試算

 

 福島市出身の作曲家古関裕而をモデルとしたNHKの朝ドラ「エール」の放映による福島県経済への波及効果は、新型コロナウイルス感染症の影響を織り込まなかった場合、約48億円に上るとみられる。日銀福島支店が17日、試算結果を公表した。

 同支店によると、2011年(平成23年)以降に朝ドラの舞台となった各県の観光客数の変化を踏まえると、エール放映で本県の宿泊客は前年から12万9千人(約2.8%)、日帰り客は26万3千人(約2.0%)の増加が見込まれる。

 同支店は宿泊客や日帰り客の直接的な消費額、関連産業や所得が増えた従業員の消費などの間接的な効果を経済波及効果として試算した。

 経済波及効果は、観光客数の増加が13年放映の大河ドラマ「八重の桜」と同程度の場合は約93億円、岩手県が舞台となった朝ドラ「あまちゃん」と同程度の場合は約108億円に膨らむという。