「がん」なりやすさ遺伝関係

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 現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかの「がん」になります。がんは全ての人に起こり得る身近な病気です。

 食生活や飲酒、喫煙、感染症、放射線など、がんの原因にはさまざまなものがありますが、このような生活や環境に関するものに加え、遺伝的なものもあることが知られています。がん細胞自体が子孫に伝わるのではなく、がんのなりやすさが遺伝する。人によって、がんのなりやすさが少しずつ異なるということです。

 例えばビールをコップ一杯飲んだら倒れてしまう人がいる一方、日本酒を何合も飲める人がいます。これはアルコールを肝臓で分解する酵素がどれくらい働くかが人によって異なるからです。

 同じようなことがたばこの煙にも言えます。たばこが肺がんの原因になることはよく知られていますが、このたばこの煙によって生じる発がん物質を無毒化する能力は人によって異なります。この能力は親から受け継ぐため、たばこが原因と考えられる肺がんの発生リスクには数倍以上の開きがあるといわれています。

 原因物質のことを議論することも重要ですが、自分の親戚がどのようながんになったことがあるのかを知ることも予防にとって非常に重要です。