複数の観点で治療法決定

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 現在、日本人の2人に1人が一生のうちに何らかの「がん」になります。がんは全ての人に起こり得る身近な病気です。

 私たちの身体の中では毎日多くのがん細胞が発生しており、その中で排除されなかったものだけが徐々に時間をかけて大きくなります。そのため、ほとんどのがんは最初に発生してから目に見える大きさになるまでに「年」の単位の時間がかかります。

 がんはある一つの臓器から生まれて、周りの臓器に広がって(転移)いきます。例えば肺から生まれたがんは、原発性肺がんと呼ばれます。原発性というのは原発事故とか発電所関係ではもちろんなく、その臓器から生まれたということを指す言葉です。原発性脳腫瘍とは、脳の細胞から発生した腫瘍ということです。一方で、例えば大腸がんが肺に広がる(転移する)ような場合、その肺の部分は転移性肺がんと呼ばれます。原発性肺がんと性質が異なるため、治療法も異なります。

 がんが見つかった場合、その大きさと広がり具合によってローマ数字を用いてIから4の四つの段階(ステージ)で表現されます。そのがんが生まれた臓器の中だけに小さく存在する場合はI、その臓器を超えて周りの臓器まで転移しているような場合はステージ4となるわけです。

 そのがんの原発がどこか(どこの細胞から生まれたがんか)と、その段階(ステージ)によって、手術・抗がん剤・放射線治療などの標準的な治療方法が決まっていくのです。