火と人間の関わりについて、柳田国男がこんなことを書いている。暖をとることや、明かりの役割より「食物を食べよくすること」が最大の恩恵だったのではないか ▼火を使う経験が何度か繰り返されるうちに、この赤く熱いものをめいめいの洞穴に持ち込んで、愛する同居者と同じように食物を味わいたいという気持ちになった―と、柳田は推測を続ける。確かに日本に限らず、家では火のあるところに家族が集まる(「火の昔」) ▼慣れ...
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