昭和初期に流行し、近年再び人気が高まっている「新版画」に注目する企画展「THE新版画 版元・渡辺庄三郎の挑戦」が福島市の県立美術館で開かれている。5月25日まで。同館の主催。
新版画は、江戸時代に確立された伝統的な版画制作を継承しながら、西洋美術の技法も取り入れ、より芸術性を高めたジャンルとして広まった。同展では新版画の創始者とされる版元の渡辺庄三郎に注目し、川瀬巴水(はすい)の「東京二十景」シリーズなど、渡辺の元で制作した作家たちの作品183点を展示している。
会期中は着物で企画展を観覧すると特別グッズがもらえるキャンペーンが開かれている。今月19日は午後2時から渡辺木版美術画舗の代表渡辺章一郎さんによるギャラリートークが開かれる。
展示時間は午前9時半~午後5時(入館は同4時半)。毎週月曜日休館(今月28日、5月5日は開館、今月30日、5月7日は休館)。観覧料は一般・大学生1000円、高校生600円、小・中学生400円。問い合わせは同館(電話024・531・5511)へ。