浪江町津島地区の「つしま桜まつり」が13日、同地区の旧津島小で開かれる。東京電力福島第1原発事故による避難で地区住民が散り散りとなる中、集う場をつくろうと町民有志による実行委員会が初めて企画した。津島地区出身で委員長の国分晶子さんは「津島のきれいな桜を見て、思い出をつくってほしい」と話す。
旧津島小中の校舎の解体が決まったことから、学校に親しむ機会をつくろうと旧津島小の校庭で開く。地元の芸能団体や、台湾人のダンスユニット「福島もも娘」がステージを披露する。飲食ブースも設ける。
キヤノンマーケティングジャパンの協力で12、13の両日には、旧津島小周辺を歩きながら、最新カメラで写真を撮る体験会を開く。
中心となって企画した国分さんと末永利和さんは、会場周辺の環境整備をしながら準備を進めている。2人は「学校の最後の姿とともに、桜並木が残る古里の美しさを見てもらいたい」と来場を呼びかけている。桜まつりは13日のみ開催で午前10時~午後3時。写真の撮影会は12日が午後1時~同3時、13日が午前10時~正午で各日先着30人。申し込みは10日午後6時までで申込フォームから。