大型サンマ漁船(100トン以上)の棒受け網漁が10日に解禁になるのを前に、本県船籍などのサンマ漁船が6日、いわき市の小名浜港を出港した。北海道沖で漁を行い早ければ10月中に同港に水揚げする見通し。
この日は、江名漁協所属の「第38福吉丸」(199トン)など6隻が北海道の釧路港に向けて出港。漁労長の四家義昭さん(77)は「おいしいサンマを小名浜港に揚げて、地元を活気づけたい」と意気込んだ。
昨年の小名浜港への水揚げは前年比167トン減の119トン。国立研究開発法人水産研究・教育機構のサンマ長期漁海況予報(8~12月)によると、来遊量は昨年並みの低水準となる見込み。ただ、県秋刀魚(さんま)対策協議会長の加沢喜一郎さん(64)は北太平洋漁業委員会(NPFC)が今年の総漁獲枠を1割減とすることを決めたことを受け「来遊量が増え漁獲量も増えるのではないか。魚の型も大きくなると期待している」と語った。