いわき市三和町の旧永井中に全国の小中学生、高校生が集まり組み立てた人工衛星「IWATO」が9月下旬~10月上旬に米国から宇宙に打ち上げられる見通しとなった。IWATOは国際宇宙ステーション(ISS)に届けられ、油井亀美也飛行士の手で宇宙に放出される予定だという。旧永井中には管制室が設けられ、IWATOからの電波を受信する最終試験が行われる予定。
人工衛星打ち上げプロジェクトは、科学教育を手がけるe―kagaku(イー・カガク)国際科学教育協会が進めてきた。
全国の40~50人の児童生徒が旧永井中など全国各地の拠点で5年にわたって開発を進め、組み立てに携わった。同協会によると、衛星は10センチ四方で、レーザーを照射し地上までの距離を正確に測る機能を持つ。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の安全審査に合格し、すでに米国に送られているという。