浪江町は、台湾とタイの海外インフルエンサーを町内に招き、生産者との会食イベントや産地体験を行った。参加した東京都在住で台湾人インフルエンサーとして人気の「強運少女RU(ルー)」さんは「生産者らの思いに触れ、浪江の魅力に引きつけられた。その思いを発信したい」と感想を語った。
町内の請戸漁港で水揚げされる水産物「請戸もの」や伝統工芸品大堀相馬焼などの魅力を国内外に発信し、消費拡大につなげようと実施。ルーさんのほか、タイのインフルエンサー「Beam Sensei(びーむ先生)」が参加した。
2、3日の日程で行われ、2日は町内の鈴木酒造店や柴栄水産、ランドビルドファームを見学。夜にはインフルエンサーの2人が古民家を活用した施設「和座」で生産者と交流しながら請戸もののスズキやヒラメ、地元の農産物を使った料理を味わった。料理の提供はフレンチレストラン「ラ・ボンヌターブル」(東京都)の中村和成シェフが担った。
3日は大堀相馬焼の窯元「陶吉郎窯」で陶芸体験などを行った。今後、インフルエンサーの2人はユーチューブなどで会食イベントの様子などを発信する予定。
10月に東京で浪江フェア
浪江町は10月1~31日、食の魅力発信を目的に「ラ・ボンヌターブル」など東京都内の3店舗で浪江フェアを開催する。生産者の思いを受け取ったトップシェフたちが各店で特別コースを提供する。
浪江町を訪れた中村和成シェフは「請戸ものをはじめ、食材のレベルの高さに驚いた。浪江の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と来店を呼びかけた。