• X
  • facebook
  • line

「いわき製」衛星宇宙へ 子どもら製作、米国で打ち上げ

2025/09/17 09:05

 いわき市三和町の旧永井中などに全国の小中学生、高校生、大学生が集まり組み立てた人工衛星「IWATO」が日本時間の15日午前、米国フロリダ州ケープカナベラルから米スペースX社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。国際宇宙ステーションに到着後の10月、油井亀美也飛行士の手で宇宙に放出され、旧永井中に設けられた管制室で衛星からの電波を受信する予定。

 科学教育を手がけるe―kagaku(イー・カガク)国際科学教育協会が進めてきた人工衛星打ち上げプロジェクトで、全国の子どもや若者が5年にわたって開発を進めた。

 同協会によると、衛星は10センチ四方の大きさ。世界で初めての超小型衛星用のレーザー反射板を搭載しており、レーザーを使った精密な距離測定が可能。宇宙ごみの場所の特定の研究などにつながることが期待されている。

 現在、2号機の開発に向けていわき市などの子どもたちが学んでいるほか、秋には同市でプロジェクト参加者らを対象とした体験教室も予定している。同協会の北原達正代表理事は「いわきに宇宙関連の新規産業をつくることが最終目標だ」と思いを語った。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line