福島県福島市土湯温泉町で2月に起きた雪崩で寸断された県道を巡り、県は20日、通行止めにする積雪量の基準を決めたと発表した。積雪の深さが150センチ以上になった場合と、同100センチ以上で福島市に大雪警報が発表された場合に通行止めにし、温泉宿の従業員や利用客らの安全を確保する。
対象区間は温泉宿の東側で、2月の雪崩で通行止めになった福島市土湯温泉町字猪倉―同市土湯温泉町字野地の延長4.6キロ。積雪が120センチ以下になり、気温4度以上が24時間続いた場合などには解除する。通行止めが予想される場合には、温泉宿西側の県道を除雪して冬季通行止めを一時的に解除し、迂回路として通行できるようにする。
2月は温泉宿東側の県道が雪崩発生後に通行止めになった上、西側の県道も冬季通行止め中だったため宿泊客ら約160人が一時孤立し、40人がヘリコプターで救助された。
