• X
  • facebook
  • line

万博、障害の子ら遠隔体験 パソナ館、「動く心臓」楽しむ

2025/05/21 18:56

 会場に行くのが難しい子どもを対象に開催された「オンライン遠足」で、パソナグループのパビリオン前から中継するアテンダントら=21日午後、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博にパビリオンを出展するパソナグループは21日、病気や障害、経済的な理由で会場に行くのが難しい子どもを対象に、遠隔で体験できる「オンライン遠足」を開催した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を活用した「動く心臓」といった展示を、全国の医療機関や児童養護施設など29施設・団体の約550人が楽しんだ。

 オンライン遠足は来場者を最初に出迎える展示「生命進化の樹」や動く心臓の前から中継し、現地のアテンダント(案内役)が説明した。事前に収録した映像や万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を当てるクイズを交えた45分間の構成。東京都から参加した小学4年の女児は「アンモナイトがきれいだった」、高校1年の男子生徒は「iPS細胞で将来救える命があり、良い技術だと思った」と感想を話した。

 動く心臓は万博の目玉展示の一つで、パソナグループのパビリオン「PASONA NATUREVERSE」には連日行列ができる。一般客の観覧と並行しながら円滑に中継できるようリハーサルを重ねたという。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line