観梅の名所として知られる神奈川県小田原市で、今シーズンの青梅の出荷が始まった。「白加賀」という品種で、梅酒や梅シロップに使われる。
同市の上曽我地区にある梅の農園では21日に「初もぎ」があり、手袋をした農家や農協職員らがたわわに実った約3センチの梅を1粒ずつ収穫した。
つまようじで梅に小さな穴をあけ、氷砂糖と焼酎などと漬けると数カ月で自家製梅酒ができるという。
小田原市梅研究会会長の柏木茂高さん(76)は「昨年は天候不順で出来が良くなかったが、今年は平年並み。実は良いので梅の味を楽しんでほしい」と話した。