妊産婦「うつ要支援率」減少

 

 県民健康調査の一つである「妊産婦に関する調査」は、妊産婦さんのこころや身体の健康状態を把握すること、その中でケアが必要な方をサポートすること、そして今後の県内の産科・周産期医療の充実につなげていくことを目的としています。

 県内で母子健康手帳を交付された方と、里帰り分娩(ぶんべん)の方が対象となり、妊娠の転帰とお子さんの健康状態が尋ねられました。

 「産後うつ病」という言葉を聞かれたことがある方は多いと思いますが、妊産婦さんのこころの健康を良い状態に保つことは、とても大切な課題です。

 妊産婦に関する調査において、「気分が沈みがち」「物事に興味がわかない」という設問に、両方、あるいはいずれかに当てはまると回答された方の数は、2011年の調査開始当初は全国調査と比べて高い水準にありましたが、その後は減少傾向にあります。

 回答された調査票の記載内容から相談・支援が必要と判断された方には、速やかに専任の助産師・保健師などによる電話やメールによる相談・支援が行われています。これまで毎年度、千人近くの方へ電話支援が行われましたが、電話支援率は減少してきており、特に「うつ項目による要支援率」は震災後の約半分程度まで減少しています。