こんにちは! エミリーです。このコラムを書き始めたのは今年の1月。もうすぐ1年がたちますね。いつも私の変な日本語の表現を読んでいただき、ありがとうございます。
福島県に引っ越してから、かなり日本語を使うようになりました。そのことで最近、面白いことがあったんです。来月、3年ぶりにフランスの家族に会いに行くので、航空チケットをネットで買おうとしたら不具合が起き、電話して買うことにしました。電話対応にフランス語、英語、日本語が選べるのでフランス語を選んだのですが...。
話していて、なんだか「通じないな~」と感じ、日本語を選んでもう一度電話したら通じました。フランス語やフランス人の反応から遠ざかっているので、フランス語でうまく説明できなかったんです!
今は日本語で話す方が通じやすいです。最近はネットで何か調べるのも日本語。日本語でコミュニケーションを取るのが完全に普通のことになっています。
なぜ、来月にフランスへ行くと思いますか? 実は、このコラムが掲載される日に、私は大熊町の役場で木苺(きいちご)を育てるプロジェクトについてプレゼンテーションをする予定です。そろそろ、農地が決まる時期が近づいてきたんじゃない? そう思って、まだ忙しくないうちにフランスへ行った方がいいと思いました。
フランスには1月しか食べられないお菓子「ガレットデロワ」(galette des rois)があります。これは1月6日の「公現祭」というキリスト教の祝日に食べるアーモンドクリームのパイで、中に小さな人形(フェーヴ)が一つ入っています。切り分けたパイにフェーヴが入っていた人が当たりで、その日一日の「王・女王」になります。
このパイが本当においしくて、おいしくて、福島県でも食べたい! 来年大熊町に引っ越すので、近くのパティシエさんがこのコラムを読んでいたら、ぜひ作ってお店で売ってほしいです。よろしくお願いします(笑)。
あぁ、今年も面白い1年でしたね。会津からいわきに引っ越して、大熊で農業を目指して、コラムを書いて、テレビに出て、会津若松市国際交流協会のフェスティバルに参加して、イラストのコラボができて、福島県マップNo.2を描いて、ほとんど毎月会津に帰って、いわき踊りに参加して、たくさんのきれいな景色が見られて。全部「よかった」と思っています。
来年末も「よかった」と思うために、毎日の小さな幸せも大きい良いことも、心の中で大切にしたいです。
フランスで1月に食べるお菓子「ガレットデロワ」。最近は食べていないので、来月、フランスで食べるのが楽しみです
秋に完成した「福島マップNo.2」。このマップを描くために、いろいろ調べて福島には「見る・食べる・遊ぶ」ところが本当にたくさんあると思いました
エミリー イラストレーター。東京などで語学講師として活動し、2021年2月から県内に移住。趣味は散歩。猫好き。自身のサイト「メリエマリス」で、赤べこのイラストや県内スポットの紹介文とイラストマップなどを公開。オリジナルグッズも多数展開中。