ずっと耳に残っている言葉がある。大学1年の時のことだ。 タンデム自転車の前のサドルに座り、風をヒューッと切って走る。すると、後ろのサドルに座った視覚障がいの方が「気持ちいい!」とうれしそうにつぶやいた。自転車のロードレース競技の選手として1番を目指して走ってきた僕が「自転車で誰かの役に立てることがあるんだ」と気付いた瞬間だった。 視覚障がいの方と一緒に走るイベントでの経験が、僕とパラサイ...
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