天空を自在に駆け巡る竜から、大地をはうように進む蛇へと干支(えと)が改まった。できれば遭わないで済ませたいという方は多いだろう。かつて蛇はごくありふれた生き物だった。大切な守り神として、畏れの対象として伝説や民話、風習が残る ▼農地を切り開くとき、山野の神々から土地を譲り受ける「地もらい」の作法があった。他の生き物より身近で大地に密着して生きる蛇は、太古の「地主」の代表格。土地は人の所有物で...
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