人口約32万人の郡山市は、明治初期に始まった安積開拓で発展の土台が築かれた。この開拓を飛躍させた安積疏水建設は、近代日本初の大規模国営事業として有名だが、構想の発案者が一人の商人であることは、あまり知られていない ▼江戸末期に須賀川で生まれた小林久敬(ひさたか)は、天保の飢饉(ききん)の際、猪苗代湖の水を安積平野と岩瀬郡に引けば作物が実り人々を救えるのではと考えた。そして私財を投じ測量を行い、現...
この記事は会員専用記事です
残り304文字(全文504文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。