東北の秋を彩る菊の祭典「二本松の菊人形」は今秋、NHK大河ドラマで話題を集める「華やぐ江戸文化~蔦屋(つたや)重三郎(じゅうざぶろう)の生きた世」をテーマに開かれることとなった。会期は10月10日~11月18日の40日間で会場は二本松市の霞ケ城公園。主催の二本松菊栄会が3日、市役所で理事会を開き、承認した。
同会によると、18世紀の江戸は元禄年間から始まった町人を中心に文化が栄えた時代で、現代でも人気の歌舞伎や浮世絵が一世を風靡(ふうび)した時代だったことなどが理由。この時代に焦点を当て歌舞伎の名場面や当時活躍した浮世絵師とその作品、さらには江戸の町民文化や長編小説などの全5~7場面、20~25体の菊人形を展示する。このほか新たな取り組みとして浮世絵を菊人形で表現する展示を検討する。入場料は昨年と同額の高校生以上900円、中学生以下は無料とした。