ワタリバッタを原料としたコーヒーなど昆虫食の開発・普及に取り組んでいる、世界的ベーシストで四国大特任教授の今沢カゲロウさんが、オリジナル昆虫食第4弾としてカメムシを原料とするふりかけを発売した。パクチーの香りを思わせるカメムシ独特の青臭さを生かしたエスニック風味が特徴。食料難の克服や農薬を使わない害虫対策など、昆虫食の可能性を説く今沢さんはパッケージデザインなども手がけ「未来の子どもたちに向けた総合芸術作品」と話している。
ふりかけ「Quamero/カメロウ(音源付)」は、国産の食用カメムシと香草、かつお節、調味料などを粉末にし食べやすくブレンドした。今沢さんの企画を基に、昆虫食の普及啓発に取り組んでいる学生起業家、清水和輝さん(近畿大学発ベンチャー・POI社長)が、原料調達を含め製品化した。
購入者特典として、カメムシの飛翔(ひしょう)音と今沢さんのベース演奏が「共演」した音源が用意されている。
今沢さんは「カメムシは臭いで嫌われるが、世界には料理に使う文化もある。無理に食べることは勧めないが、殺虫剤の散布なしでは(害虫駆除は)解決できないと思われてきた価値観に対し、一つの未来の可能性を示した」としている。
「カメロウ」(7グラム)は800円。問い合わせはQ.I.BASE(今沢さん)ホームページはこちら。