桑折町は5日までに、同町の種徳(しゅとく)美術館跡地で整備を進めている交流施設「(仮称)桑折町歴史観光交流センター」の基本設計を策定した。2027年度の開所に向けて今後、実施設計に着手していく方針。
町によると、同美術館は21、22年に発生した本県沖地震で被災し、臨時休館となっていた。その後、施設の老朽化に伴い24年秋までに施設を解体した。同センターは隣接する旧伊達郡役所と連携し、町内の回遊性を高める拠点として同年11月に基本構想が計画された。
建物は収蔵施設を含む約300平方メートルで、建設費約4億4880万円。施設では町の歴史や観光施設の案内、同町の6次化商品・グッズの展示販売、美術品などの展示を行う。大型の映像パネルも設置し、町民らの郷土学習にも役立てる予定だ。また屋外の縁側テラスはイベント広場としても活用していく。
町は同町9月議会で提出した本年度一般会計補正予算案が可決された後、同センターの実施設計に取り組む予定。