【８】大震災の避難者受け入れ　マインドホールディングス社長・佐藤卓也

　「３５歳をめどに社業を譲ろうと思う」。２００９年に常務に就任した３３歳の頃、父から家業を受け継ぐタイミングを伝えられた。マインドは翌年には郡山市に新たにグループホームと小規模多機能型居宅介護施設を併設する施設を開業、事業エリアと事業規模の拡大を目指していこうとしていた。 　施設の開業から半年ほどたった時、大きな揺れが福島県を襲った。東日本大震災だった。利用者に大きなけがや施設に被害はなかったが...