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あぶくまビール(玉川村) 村内醸造多彩な味、香り

2025/10/30 08:25

あぶくまビールが醸造した(左から)「乙な麦」「ミナモ」「エンマ」

 玉川村のあぶくまビールは、同村の複合型水辺施設「乙な駅たまかわ」にある醸造所で多彩なクラフトビールを生産している。ホップを多めに使って苦みと香りを強めた主力の「乙な麦」(660円)をはじめ、個性豊かな商品を取り扱っている。

 村ではかつてビールの原料となるホップの生産が盛んだった。社長の渡辺潤さん(41)が2022年に「みんなが楽しめるクラフトビールを新たな産業に育て、将来は村のホップ栽培を再興させたい」との思いで同社を創業した。

 昨年までは村外で製造していたが、今年は乙な駅に設備を導入し、7月から醸造を始めた。醸造拠点を移すことで、生産量の増強や柔軟な商品開発が可能になった。現在は毎月新商品を出そうと、醸造責任者の和田正樹さん(42)が仕込みに汗を流す。

 色や風味、香り、アルコール度数は製法で変わる。「エンマ」(660円)は白ブドウのような香りと軽やかな味わいが特徴で、「ミナモ」(660円)はかんきつ系を思わせる爽やかな香りと飲み口が持ち味だ。和田さんは「目や鼻、口で味わえる感覚を品目ごとに変えている。選ぶ楽しみを届けたい」と強調する。

 お盆の時期には土産物として、帰省客が多く買い求めたという。渡辺さんは「特別な日に自分への贈り物として買う人も多い。ぜひ飲み比べて『推し』の一本を探してみてほしい」と呼びかけた。

          ◇

 【メモ】クラフトビールは乙な駅たまかわのほか、玉川村のすがまプラザや道の駅たまかわこぶしの里で取り扱う。問い合わせはあぶくまビール(電話070・2829・3513)へ。

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