俳優、エッセイスト、映画監督などマルチな才能を発揮した伊丹十三。彼は無から有を生む天才ではなく、好きなものを組み合わせ新しい価値を創り出す編集能力に長けた人だったそうだ ▼運転手らが寂れたラーメン店を再生させる映画「タンポポ」は、構成を正義の味方が悪党を懲らしめて人助けする西部劇に借り、短いコントを連ねる巨匠の作風をまねた。組み合わせの妙が作品のオリジナリティーを生み、映画史に一石を投じた(...
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