いわき市の江名地区地域おこし協力隊の野村史絵波(しえな)さん(30)と、夫で江名地区まちづくり協議会理事の隆文さん(32)が、同市の道の駅いわき・ら・ら・ミュウ2階で企画展「祝いの大漁旗展」を開いている。10月14日まで。
いわき市出身の史絵波さんは地元の高校を卒業後、東京都内の大学でデザインを専攻。メーカーに就職後、2023年度から同協力隊として活動している。隆文さんはコピーライターとして活動している。
今回の大漁旗の展示は、12日に道の駅としてグランドオープンした同施設に花を添えようと企画。デザイナーとしての視点から、展示する大漁旗の選択や配置にこだわり、合間には隆文さんが文章をつづったパネルを展示して大漁旗の歴史やそのデザインのこだわりを紹介している。
展示している大漁旗は6点で、港町である江名地区の漁船で1960年ごろ~70年ごろにかけて使用されたものを飾っている。2人は「大漁旗は港町の”ハレの日”を彩る存在で、その華やかさには理由がある。ぜひ実物大の大漁旗を見て楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
江名漁区資料館設置、情報提供を呼びかけ
史絵波さんは地域おこし協力隊の活動として「江名地区漁区資料館をつくるプロジェクト」を進めており、港町の歴史と暮らしを語り継ぐ文化財である漁具や漁業資料を保管や展示、発信するための場所を探している。150平方メートル以上の広いスペースが必要で、情報提供を呼びかけている。連絡先は史絵波さん(電話090・6482・7602、メールfumitoe.n@gmail.com)へ。