任期満了に伴う下郷町長選は28日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の星学氏(78)=3期=が2122票を獲得し、新人の元町議会副議長の湯田純朗氏(71)に1100票差をつけて4選を果たした。任期は30日から4年。
少子高齢化対策をはじめ、経済や観光、農業の振興などが争点となった。星氏は、道路網整備を見据えたまちづくりの必要性などを主張し、支持を集めた。
投票率は80.81%で、前回を3.47ポイント下回った。当日有権者数は4122人(男性2048人、女性2074人)。
当選証書付与式は29日、町役場で行われる。
◇下郷町長選開票結果(選管最終、敬称略)
当2,122 星 学 78 無現
1,022 湯田 純朗 71 無新
子育て、福祉実績訴え
前回、前々回と同様に、現職に新人が挑む構図となった下郷町長選。現職の星学氏が新人の湯田純朗氏を破り、町政継続の信任を得た。星氏が一騎打ちを制したのは4回連続となった。
町の高齢化率が5割を超える中、子育て支援や高齢者福祉、産業や観光、農業の振興などが争点となった。
星氏は、子育ての負担軽減や福祉サービス充実など3期12年の実績を示し、関係機関と連携したまちづくりなどを訴えた。後援会では、星氏の多選に関する議論もあったが、県町村会長の重責を担う状況もあり、最終的には「星学の経験に託す」と、支持者がまとまった。星氏は6月に出馬表明、短期間で組織を固めて選挙戦を駆け抜けた。
湯田氏も6月に出馬を表明。町政刷新を訴えたが、浸透しきれなかった。
人口減や震災復興など県内町村が抱える課題は似通う。4期目では、豊富な経験を生かした幅広い視野が求められる。