プロレス団体「東京女子プロレス」に所属する会津若松市出身のプロレスラー・タレント遠藤有栖選手(27)は、東京・大田区総合体育館で9月20日に行われたタイトルマッチに挑み、初のシングルベルトを手にした。「初めて一人で手に入れたベルト。自分も大きくなって、このベルトを遠藤有栖の色にしたい」と喜びを爆発させた。
遠藤選手が挑戦したのはインターナショナル・プリンセス(IP)王座。過去に2度挑戦したが、いずれも王座には届かなかった。今回は前王者のベルト返上に伴い空位となっていたベルトを懸けて、プリシラ・ケリー選手と対戦した。
序盤はプリシラ選手の変則的な攻撃に苦しめられた格好だったが、遠藤選手は場外での断崖式ニーやリングに戻ってのキャメルクラッチなどを繰り出した。その後、プリシラ選手がドラゴンスープレックスホールドなどで畳みかけるも、遠藤選手はスープレックスやトラースキックで攻め、最後は得意技の「什(じゅう)の掟(おきて)」でプリシラ選手を破った。
「3度目の正直」でIP王座に輝いた。インタビューで遠藤選手は「(対戦相手の変更があったが)ベルトへの気持ちは変わらなかった。プリシラの存在は知っていたから、このベルトを懸けて戦えて、私が勝ってベルトを手に入れた。最高の、一生忘れられない思い出」と語った。