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クマ侵入、窓に対策提案 南会津介護施設で検証、専門官「ガラス見えない」

2025/10/01 08:45

クマの侵入経路について説明を受ける溝口さん(右)

 南会津町田部の高齢者介護施設で9月にクマが窓ガラスを破って侵入したことを受け、県野生動物調査専門官の溝口俊夫さんは30日、現地を視察した。溝口さんは「動物はガラスを認識できない。窓ガラスにテープで目玉模様などをマークすると、クマは嫌がる傾向にある」などの対策を示した。

 県が同日開いた、ツキノワグマ被害防止の緊急連絡会議後に視察した。会議には、南会津郡の行政や警察、学校関係者ら約30人が参加。溝口さんが県内のクマ出没状況や、行動パターンの変化などについて解説し、クマ対策として予測と予知、予防、リスク対応の四つの重要性を強調した。

 現地視察では、出席者が施設担当者からクマの侵入経路について説明を受けた。溝口さんは、クマ出没を想定した訓練の必要性にも言及し、「クマ慣れせず、細かい情報でも共有していくことが対策の第一歩になる」と訴えた。

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