• X
  • facebook
  • line

無痛分娩スタート 郡山・寿泉堂綜合病院、ニーズ踏まえ体制整備

2025/10/04 08:20

無痛分娩の開始をPRする斎藤医師(右)と和泉科長

 郡山市の寿泉堂綜合病院は1日、出産時に麻酔で痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)を開始した。県内では患者が無痛分娩を選択できる総合病院は少なく、同院産婦人科産科部長の斎藤史子医師は「総合病院であるメリットを生かし、産婦人科医師、助産師、看護師の豊富なスタッフによるケアに加え、常勤の麻酔科医と小児科医の連携の下、より安心で安全な分娩を目指している。分娩方法の選択肢の一つにしてほしい」とPRする。

 無痛分娩のメリットは、リラックスしてお産に臨める、体力が温存できるため産後の回復が早くなる―などがある。同院では、あらかじめ出産予定日を決めて誘発分娩を行う計画無痛分娩を採用。一般的に手術後の痛みのコントロールにも使用する硬膜外麻酔で分娩を行う。常勤の産婦人科医8人、助産師・看護師30人が対応する。

 料金は通常の分娩料に、無痛麻酔管理費、術前検査料、麻酔科診察料が加わる。対象は経産婦、帝王切開の既往がない、パートナーが十分な日本語を理解できる、計画無痛分娩に承諾できる人。今後、症例を積み重ねて初産婦への適応拡大を目指す。

 無痛分娩は通常の分娩と比べより濃密なケアと経過観察が必要とされる。同院では無痛分娩のニーズを踏まえ、必要となるスタッフ数の確保、合併症に対する理解など体制が整ったことから、無痛分娩の受け付けを始めた。希望者は34週までに産科外来に申し込む。問い合わせは同院(電話024・932・6363)へ。

 助産師の和泉直美女性診療病棟科長が同席した。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line