福島市飯坂町の八幡(はちまん)神社の例大祭は4日、「飯坂けんか祭り」という異名の由来になった「宮入り」が行われた。参加6町の担ぎ屋台が境内で何度も激突し、屋台が斜めにせり上がるほどの迫力あるぶつかり合いが見物客を魅了した。
その激しさから「日本三大けんか祭り」の一つに数えられる。起源は定かではないが、屋台同士のぶつかり合いは1933年の宮入りの際、神社にみこしが納まると祭りが終わってしまう寂しさから、それを防ぐため二つの屋台がぶつかったのがきっかけとされる。
神社境内では、屋台の中で打ち鳴らす太鼓の音が響く中、担ぎ棒を突き合わせた屋台が今にも倒れそうなほどせり上がり、見物客から大きな歓声が上がった。