国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事「相馬野馬追」のハイライトの一つ「甲冑(かっちゅう)競馬」が5日、東京都品川区の大井競馬場で行われ、騎馬武者が勇壮に競馬場を駆け抜けた。
東京シティ競馬(TCK)と南相馬観光協会の共催、中ノ郷騎馬会の協力。1977年から行われており、今回で26回目。
ほら貝の合図とともに、元競走馬5頭が疾走。4頭が最後まで競り合い、騎馬武者の背中に差した旗がはためく音に観客らが拍手や声援を送った。ほら貝による礼螺(れいがい)吹奏や民謡「相馬流れ山」の斉唱なども行われた。
甲冑競馬の前には軍師で中ノ郷騎馬会の門馬光清会長が「相馬野馬追は戦国の時代を今に伝える世界最大級の馬事イベント。どうぞお楽しみください」と呼びかけた。
また南相馬観光協会の宮崎和志会長が昨年から開催日程が5月最終週の土、日、月曜日に変更したことに触れ「過ごしやすい気候での開催となるので、ぜひ相馬野馬追にお越しください」とPRした。