福島市の信夫山で整備が進められていた健康増進、介護予防拠点「しのぶ山テラス」が6日開所した。関係者に住宅内が公開され、設備や屋上から一望できる市内の風景などを確認した。
テラスは、千葉県のIT関連企業会長などを務める金子哲司さん(74)の実家を改修した住宅。大病を患ってリハビリの大切さを実感した金子さんのアイデアに賛同した仲間が集まり、拠点整備を進めていた。
テラスでは福島医大の高橋仁美特任教授(66)の監修の下、リハビリの相談や運動指導などを盛り込んだ健康プログラムを提供する予定。利用は有料で完全予約制・会員制とする方針。健康寿命延伸に向けた研究の一環として会員のデータを蓄積し、効果を検証していく。
来年から本格的に稼働する予定で、料金形態やホームページが整い次第、研究への同意を得た上で一般利用も受け入れる。いずれは市民が憩える場所にすることを目指す。金子さんは「住宅が無事に完成してうれしい。リハビリすれば良くなっていくというのを実感してほしい」と話した。