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人工衛星「IWATO」からの電波受信に挑戦 10日に宇宙放出成功

2025/10/12 07:20

IWATOからの電波を受信する作業に取り組むメンバー

 全国の小中学生、高校生、大学生らがいわき市などに集まって組み立て、10日に宇宙に放出された人工衛星「IWATO」から電波を受信する作業が11日、始まった。いわき市の旧永井中校舎にある「e―kagaku(イー・カガク)いわき宇宙センター」の管制室ではプロジェクトのメンバー4人が早朝から作業に取りかかった。

 初日は6度、電波の受信に挑戦した。メンバーは管制室で受けた電波がIWATOから出されたものか解析を進めながら取り組んだ。今後は世界各地のアマチュア無線家の協力も得ながら、作業を継続していく。吉野凜さん(24)は「解析を進めている感じだと希望はあると思う。辛抱強くやっていく」と話した。

 IWATOの放出プロジェクトは科学教育を手がけるe―kagaku国際科学教育協会が進めてきた。IWATOは10センチ四方の大きさで、世界初の超小型衛星用のレーザー反射板を搭載し、精密な距離測定が可能となる。同協会の北原達正代表理事は「世界初に挑戦することがイノベーターとしてメンバーの成長につながっていく」と話した。

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